目に見えないほど小さいコンピュータとエネルギー場のインターフェイス
「AI」や「人工知能」が世界中で大注目されていますが、どうしてこのような技術が実用化されたのでしょうか?理由は、コンピュータのダウンサイジングにあります。intelの創業者ムーアが50年前に発見した法則に従って、半導体技術は微細化を続け、集積回路に搭載できる素子数とともに性能が指数関数的に向上してきました。AIの計算原理ニューラルネットは、70年以上前に提案されましたが、人間を超える性能を発揮するには、非常に大規模のネットを組む必要があり、全くコンピュータ性能が足りませんでした。やっとハードが追いついたのです。また「ムーアの法則」によると、同性能のコンピュータは年々小さくなります。実際Apple Watchは30年前の部屋サイズのスパコンと同性能です。三浦研究室では、Society5.0に向け、このダウンサイジングを極限まで追求し、物理世界と物理的に融合する目に見えないほどに小さな粉末コンピュータを研究します。最大の課題は、コンピュータを動かすエネルギーです。今のコンピュータで最大の部品はバッテリーで、これを無線化するインターフェイスを研究し、察知できない粉末の特徴を生かし「こころ」の世界にも踏み込む新しい応用へと展開します。